サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第四次産業革命と中小企業

第四次産業革命における技術革新であるIoT、ビッグデータ、AI等の新技術を活用出来ている中小企業は1割未満とのこと。関心はあるが、「何を導入すればいいかわからない」「導入出来る人材がいない」「導入出来る資金的な余裕がない」と知恵、人、金が課題と…

今は第何次産業革命? ​

学校で習った産業革命。今は第四次産業革命の真っ只中である。第一次産業革命は蒸気機関の導入による動力の獲得であり、作業が人手から機械で出来るようになった。第二次産業革命はモーター等の動力の革新で電力を用いた微細な制御によって大量生産が可能と…

働き方改革関連法案可決 ​

衆議院厚生労働委員会において、働き方改革関連法案が可決された。高収入専門職を労働時間の規制から外す脱時間給制度の創設や残業時間の上限規制、同一労働同一賃金の実現が盛り込まれている。脱時間給制度の概要だが、労働時間と賃金の関係をなくし、成果…

中小企業診断士会総会

年に一度の通常総会に出席した。会員全員が出席するわけではないが、県内の診断士が一堂に会する会である。総会の前後に研修会や懇親会が開催され、知識や交流を深めることが出来る。総会には行政関係の方も出席され、企業内診断士が普段会えない方々と話す…

中小企業に留まりたい理由

前回、あえて中小企業に留まりたい中小企業は、約4割いることを書いたが、なぜ留まりたいかを聞いた統計もあった。最も回答が多かったのは、「中小企業の方が創造的な活動がしやすいから」で約24%の企業が回答している。これは大変興味深い。直感的にも納得…

大企業を目指す中小企業

中小企業に区分する企業に対して、大企業を目指しているかどうかを聞いた統計があった。特に考えていない企業が約55%で過半数、中小企業に留まりたい企業が約38%、大企業を目指している企業が約8%のようである。大企業を目指す企業は少数派ということにな…

2018年版小規模企業白書事例研究4 ​

1928年創業のおもちゃ花火を製造する株式会社太田煙火製造所(愛知県岡崎市)。http://ota-hanabi.net/驚いたことに日本で販売される花火の9割以上は海外産らしい。そんな中、同社は国産にこだわり花火を作り続けていたが、看板商品「ドラゴン」は材料費の高…

中小企業診断士の年齢構成 ​

中小機構が運営するJ-Net21の「データで見る中小企業診断士2016年版」に中小企業診断士の年齢構成の項目がある。下記の表となる。加入が任意である協会の会員に対するアンケート結果であるから、必ずしも実態と一致するとは限らないが、20代が0.6%、30代が9…

プロコン診断士と企業内診断士 ​

中小企業診断士有資格者で経営支援、経営コンサルティングの業務を行い生計を立てている方々はプロコン診断士と呼ばれている。中小企業診断士で独立しているのは約3割、残りの約7割は企業で働く企業内診断士だと言われているが、プロコン診断士として業務を…

企業内診断士研究会始動 ​

私は地元の中小企業診断士協会に所属している。今年度、企業内診断士研究会が立ち上がることになり参加することになった。第1回の会合が開催された。診断士会の会長も参加してくださった。会長が直々に出向いてくれることは、大都市の診断士協会では難しいと…

2018年版小規模企業白書事例研究3 ​

小規模事業者の成功事例を知る。今回は旅館「新和歌ロッジ」を約 50 年運営している大瀬株式会社(和歌山県和歌山市)。https://www.shinwakalodge.com「支援機関のサポートのもと IT を活用し、付加価値を向上した企業」として紹介されている。和歌浦(わか…

消費税軽減税率制度

2019年10月1日に消費税率が10%に引き上げられる予定だが、それと同時に消費税軽減税率制度も実施される。この制度は酒類と外食を除く飲食料品と定期購読で週2回以上発刊される新聞を対象に軽減税率8%を適用するものだ。スーパーで食品とお酒を買った場合、…

2018年版小規模企業白書事例研究2 ​

明治初期創業で漢方の卸・小売を行う株式会社中村固腸堂(石川県津幡町)。http://kocyoudou.com同社は予約客へ1時間近い接客を都度行い、顧客に合った適切な漢方を案内しており、この接客が強みとなり、高いリピート率を誇る。「段階的にIT化を進め、業務…

2018年版小規模企業白書事例研究1 ​

小規模事業者の成功事例を知る。今回は60~70年代ロックCDの買取・販売を行う株式会社カケハシ・スタイル(埼玉県寄居町)。http://kakehashi-style.com/ネット専門店で「ロック探求のワクワク感」を売ることを理念に独自の情報発信を行い、大手にはない付加…

小規模事業者の経営者が削減したい業務 ​

小規模事業者の経営者が業務時間を削減したい業務は何かを答えた統計があった。下記の表になるが、「財務・会計(記帳)」「在庫管理」「給与管理・勤怠管理」この3つがベスト3である。ある程度定型的な間接業務は削減したいと経営者は考えている。会計・税…

経営者が従事している業務 ​

小規模企業白書に、小規模事業者の経営者は実際にどのような業務を自ら行っているか調査した項目があった。下記の表がそれになるが、一番多い業務は「商品やサービスの販売」の75.8%だ。モノやサービスを売らなければ、ビジネスは始まらないので当然と言え…

小規模事業者の経営者の業務負担 ​

2018年版小規模企業白書に興味深いデータがあった。小規模事業者の人手不足感が、強まっている傾向があるとのことだが、経営者自身の働き方の分析の項目があった。小規模事業者の経営者の1日の平均実労働時間は9時間26分だそうだ。比較的小規模の事業所で働…

小規模企業とは何ぞや ​

現在、中小企業白書とは別立てで2015年から小規模企業白書が発表されている。「小規模企業」とは何だろうか。「中小企業」の定義は中小企業基本法で、定義されていると以前書いたが、「小規模企業」も同法で定義されている。中小企業の定義は資本金の額や従…

2018年版中小企業白書事例研究3 ​

中小企業の経営革新の成功事例を知る。今回は宮城県岩沼市のレトルト食品メーカーの株式会社にしき食品。http://www.nishiki-shokuhin.jp/「こだわりの製品開発と従業員育成、業務効率化の取組で生産性を向上させた企業」とのことで白書で紹介されていたが、…

2018年版中小企業白書事例研究2 ​

中小企業の経営革新の成功事例を知る。今回の事例はミニキッチンの総合メーカー、株式会社亀井製作所(岐阜県坂祝町)。http://www.repeat-k.co.jp/ミニキッチンとはワンルームマンションやアパートに設置されるコンパクトサイズのキッチンだが、それに特化…

2018年版中小企業白書事例研究1 ​

中小企業の経営革新の成功事例を知る。今回はモーター等回転機の修理・メンテナンスを行う株式会社釜石電機製作所(岩手県釜石市)。https://www.e-kamaden.co.jp/自社の事業領域を明確にすることで事業拡大を達成した。東日本大震災が転換期だった。震災直後…

​中小企業白書と小規模企業白書

中小企業白書と小規模企業白書は、中小企業庁が毎年発表する中小企業に関して詳細に調査と分析を行ったレポートである。中小企業白書は50年以上の歴史があり、1963年から公表され、小規模企業白書は2015年から公表されている。インターネットで無料で全文見…

​起業ライダーマモル君

​AI(人口知能)ネタが続くが、中小企業基盤整備機構が、AIを使った起業相談サービスを開始した。WebあるいはLINEで対話式で、AIが起業相談に乗ってくれる。その名は「起業ライダーマモル」君。https://startup.smrj.go.jp/3ヶ月間の実証実験とのこと。やっ…

​AIが代替出来ないこと

​AIが代替出来ないことは何だろうか。良く言われるのが、「創造」と「コミュニケーション」である。AIは膨大なデータを処理し、そこから正解を導くことは得意だが、0から1を産み出すようなクリエイティブなことは苦手だ。コミュニケーションもあまり得意でな…

​AI時代における士業

​AI(人工知能)が急速に普及しつつある現代。士業の定型的な独占業務もAIによって多くが代替されていくと言われている。野村総合研究所によれば、「10年~20年後には、日本の労働力人口の約49%が技術的に代替可能」とのこと。下記の表は各士業の代替可能性…

​中小企業の数と従業員数

​中小企業基本法の定義で企業を分けると日本における中小企業が占める割合は99%以上であることを書いた。平成26年の経済センサスに拠れば中小企業は380.9万社、大企業は1.1万社ある。一方で従業員数はどうかと言うと、中小企業は3361万人、大企業は1433万人…

​中小企業とは何ぞや

中小企業とはそもそも何ぞや、今回はこれを書きたいと思う。「中小企業」は定義されている。中小企業基本法に定められていて、簡潔に言うと資本金の額か従業員の数を見てその企業が中小企業であるかを判断する。例えばサービス業であれば、資本金が5,000万円…

​中小企業診断士とは何ぞや

​ここまで中小企業診断士試験や実務補習に関して述べてきたわけだが、中小企業診断士とはそもそも何ぞやということを書きたいと思う。中小企業支援法にはこんな感じで書いてある。「経済産業大臣は中小企業者がその経営資源に関し適切な経営の診断及び経営に…

​中小企業診断士実務補習の備忘録

実務補習の詳細は、守秘義務があるので書けないが書いても問題ないことをここに記しておく。まず診断チームは5~6人で編成され、中小企業診断士の先生1人が、指導員としてつくことになっている。副指導員の先生がついて先生が2人の場合もある。メンバーは大…

中小企業診断士実務補習に関して

中小企業診断士試験に合格しただけでは中小企業診断士になることは出来ず、合格後3年以内に15日以上の実務補習を受けるか、実務従事を行わなければならない。普段の仕事が中小企業支援であれば、実務従事として認められるので中小企業診断協会が実施する実務…