サルバドール・エビ

地方で生きる中小企業診断士の奮闘記

2018年版中小企業白書事例研究1 ​

中小企業の経営革新の成功事例を知る。
今回はモーター等回転機の修理・メンテナンスを行う
株式会社釜石電機製作所(岩手県釜石市)。
https://www.e-kamaden.co.jp/
自社の事業領域を明確にすることで
事業拡大を達成した。
東日本大震災が転換期だった。
震災直後、津波で塩水に浸かったモーターが
被災工場からどんどん持ち込まれ、
対応に追われたという。
同社は、大型モーターの修理需要が多かったことから、
「大型モーター向けの修理・メンテナンス」に
集中することを決めた。
そして大型モーターの試験設備を導入するなど、
受注拡大と生産性向上のために、設備投資を
積極的に進め、自社で性能試験まで一貫して
行える体制を確立した。
さらに、これまでのトラブルが発生してから
対応をする修理業務だけでなく、
故障を未然に防止するための予防保全としての
メンテナンス業務もカバーし事業内容を拡大した。
営業範囲は県外へと拡大し、現在は取引先
約 100 社を有するまでに成長した。
商圏を拡大し、取引先を増やすことで、
定期的なメンテナンス需要も発生し、
計画的な設備投資が出来るようになった。
「大型モーター向けの修理・メンテナンス」なら
この会社となるように自社の事業領域を決めた結果、
経営革新に成功した事例であった。
自社の事業領域を明確にすることは、
特に中小企業にとって重要なことがわかる。