サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

音楽

あなたの本質に共鳴する領域について

私は作曲を10代の頃からやっている。気付いたら脳内で音を鳴らし音像を構成できるようになっていた。とは言ってもガレージパンクという荒削りなロケンローにどハマりした人間でありそこからが起点であるのでいわゆるクラシック音楽のような高尚なものではな…

ファッッショョン・イズ・ノッット・アートッ

どうでもいい話と言えばどうでもいい話。個人的な直感というか感覚としてファッションというものは芸術でないとずっと思っていた。ファッションはアートでないと。音楽や絵画はアートだと思う。その理由ははっきりしない。感覚的なものだ。ファッションに無…

シンコー・ディスク・ガイド・シリーズ ​

音楽っちゅうものはジャンルっちゅうもんがある。なぜ特定のジャンルだけが私をつっついてくるのか。私をかき乱し錯乱させ発狂させ覚醒させるのか。永遠の謎である。この世には聴き切れない音源が存在する。あるジャンルの音楽をどこまでも深掘りしたい時オ…

パンクとニューウェイヴ、ダダイズムとシュルレアリスム

パンクとニューウェイヴはダダイズムとシュルレアリスムの関係に似ている。パンクはこれまでのロックを破壊するものだった。しかめっ面でピロピロとギターソロをダラダラ弾く音楽を真っ向から否定した。ラモーンズが典型的である。例外はあるとして基本的に…

超現実と音楽

超現実主義(シュルレアリスム)と音楽の関係はどうなのだろうとふと思った。ちょっと調べてみたところ、音楽に関しては超現実主義で盛り上がることはなかったようだ。自動記述(オートマティスム)と即興演奏(インプロビゼーション)は一見親和性がありそ…

Going to Pure Hell by Death

70年代の初期パンクという音楽が好きだ。パンクという音楽は白人発の音楽だが、メンバーが全員黒人という大変珍しいバンドがいる。Pure Hellというバンドで正真正銘のロケンローでまさに血が逆流しそうな激情パンクである。彼らが史上初の黒人パンクバンドだ…

どっちかの夜は昼間!?!?​

大流行中のレオナルド・ダ・パンピのUSOであるが、娘達もノリノリでテビレを観て踊っている。おそらく企業等の忘年会ではどこもかしこも今年はUSAだらけになっているに違いない。歌詞が下に書いてあったので、ボーっと見ていたら「どっちかの夜は昼間」とド…

ド・ドラ・ドラミ・ドラミン・ドラミング!​

ミニマル・ミュージックの巨匠スティーヴ・ライヒ。Electric Counterpointというアルバムは好きで良く聴くアルバムだ。ミニマル・ミュージックというのは音を反復させてつくりあげる音楽だ。最小限の音でも反復することで無限の広がりをつくることが出来るこ…

ショーミーショーミーショーミシャンタン

明石家さんまのCMをご存じだろうか。創味食品の創味シャンタンのCMだ。中華スープの素らしい。このCMは1987年にヒットしたCover GirlsのShow Meという曲を替え歌にしたものらしい。双子の娘達がニンマリしてこの曲を歌っていた。勝ちである。子供に浸透する…

ブライアマンダリという結びつかぬ関係

ローリング・ストーンズの創始者であるブライアン・ジョーンズ。ミック・ジャガーとキース・リチャーズのソングライティングの才能が開花するにつれバンドの方向性が変わり、自分の居場所がなくなり実質解雇という形でバンドを脱退した。そして1ヶ月も経たぬ…

アドリビゼーション/インプロドリブ​

インプロビゼーションとアドリブ。どちらも音楽での即興のことを言うが、違いはあるのだろうか?同じという人もいるが、その違いはインプロビゼーションは、ゼロから即興すること。アドリブは規定のフォーマットがあってその中で即興することのようだ。ジャ…

国歌

我が国の国歌である「君が代」は諸説はあるが世界一短い国歌であるらしい。歌詞は平安初期の古今和歌集にも書かれているようだ。君が代を聴くと涙が出そうになるのは私だけだろうか。ミニマリズムの先にあるわびさびを感じさせる旋律と歌詞。そしてテンポ。…

ラモーンズと芸術と経営と

泣く子も黙るラモーンズ。みんな大好きラモーンズ。The Ramonesは芸術的であり経営的だ。爆発しちゃってる。ニューヨーク発の最重要パンクバンドの一つ。ロンドンパンクムーブメントに留まらず、世界的に大きな影響を与えたバンドである。何が芸術的で経営的…

アキモト・ホクサイ、レオナルド・ダ・グッチ現る ​

ちゅうわけで俺達バンド組んでんだけどオーイェーハニー!全然活動してねえんだけどオーイェーハニー!(ビバヒロキング)私はNO LOOK ORDERというバンドの一員なのだがhttps://soundcloud.com/takeshi-ebisu/01-ambivalenceサルバドール・エビってオモロイ…

Lie lie lie liar you lie lie lie lie

「クレタ人はいつも嘘をつく」あるクレタ人がそう言った。自己言及のパラドックスとも呼ばれるが、これはパラドックスとして成立していないと思う。その証明はネットで調べれば、いくらでも出てくるので割愛するが、いつも嘘をつく生活を送るとどうなのだろ…

音楽の「ストーリー」

カントリーロックのミュージシャン、エミルー・ハリスとグラム・パーソンズなどに影響を受けているスウェーデンの姉妹デュオ、ファースト・エイド・キット(First Aid Kit)。彼女らは"エミルー"という曲をリスペクトも込めてつくった。その曲を大御所エミル…

いわむロックフェス

新潟市の岩室温泉でいわむロックフェスティバルというフェスが毎年9月に開催されているらしい。動員も年々増え1万人越えを目指しているという。温泉街の活性化を目的に始まり、コンセプトは「若手にチャンスを与えて育てる」で、出演者の8割はインディーズで…

対AIサバイバル戦略、ディレッタントであれ

作曲家、望月京さんが興味深い記事を書いていた。人工知能は今のところ情報が入力された一定の範囲に限られるので、将棋も作文も作曲も得意というAIはまだ存在していないそうだ。複数のタスクの実践では人間に敵わないので、特定分野の専門家ではなく、「…