サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

音楽の「ストーリー」

カントリーロックのミュージシャン、
エミルー・ハリスとグラム・パーソンズなどに
影響を受けているスウェーデンの姉妹デュオ、
ファースト・エイド・キット(First Aid Kit)。
彼女らは"エミルー"という曲を
リスペクトも込めてつくった。
その曲を大御所エミルー・ハリス本人の
前で歌う映像がある。
https://youtu.be/Y3TzP-o4vhs
45年以上前の話になるのだが、
エミルー・ハリスはグラム・パーソンズ
見出されデュエット・パートナーになり、
パートナー以上の関係になり恋仲となった。
しかしグラム・パーソンズは26歳という若さで
オーバードーズですぐに他界してしまう。
ファースト・エイド・キットは
「私はあなたのエミルーになる、あなたは
私のグラムになって歌いましょう」と歌う。
エミルー・ハリスは涙していた。
「グラムは永遠の恋人」というエミルーは
あの頃を思い出し、涙したのと同時に、
グラムとつくった音楽がこんなに若い人にも
受け継がれ、インスピレーションを与え
新しい音となり目の前で奏でられている
ことにも感銘を受けたのだと思う。
「ストーリー」とはこういうことかもしれないと
ふと、この映像を見て思ったのだった。