サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

ファッッショョン・イズ・ノッット・アートッ

どうでもいい話と言えばどうでもいい話。
個人的な直感というか感覚として
ファッションというものは芸術でないと
ずっと思っていた。
ファッションはアートでないと。
音楽や絵画はアートだと思う。
その理由ははっきりしない。
感覚的なものだ。
ファッションに無頓着な私だから
そんなことを思うのだろうとも思ってた。
先日、モード界の帝王と呼ばれる
カール・ラガーフェルドが他界した。
こんな私でも名前を知っていて
人に薦められてDVDを観たこともあった。
DVDを観ても正直何も感じなかった。
ザ・クラッシュのライブ映像の方が
私の心を揺さぶる。
ロンドン・コーリングのプロデューサーの
ガイ・スティーブンスは狂っていた。
「イスは喋らないからこうだ!」と言って
イスを床に叩きつけていた。
それには魂を揺さぶられた。
世界で語り継がれるとんでもない名盤が
出来た理由が少しわかった気がした。
さてここで面白い事実を知った。
カール・ラガーフェルド自身が
「ファッションは商いである、
ファッションは芸術ではない」と
言っていたそうだ。
本人がどういう意図で言ったのかは
知らないがアートではないと
本人も思っていたということだ。
ファッションというものを
再考してみるべきもしれないと思った。