サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

超一流の俗物の勝ちグセ

「勝ちグセをつけろ」
テーンネイジャッの時に
恩師が私にそう言った。
どんなに些細な勝負事でも
勝ちにこだわれと。
その先に大きな勝利があるのだと。
人生には勝負どきというものがある。
肝心な時に負けてばかりいると
人生全体が負け色に帯びてくるのは
一つの真理なのだ。
そこから抜け出すには
時間の使い方、環境、付き合う人を
自らを半殺しにするつもりで
過去を全否定し強制的に状況を
変えていくしかないのだが
そんなマジメ話は別の機会に。
話を戻そう。
「お前は一流になれ」
恩師は私に続けてそう言った。
しかし私は一流の素質、才能がなく
また競争心が強くない私は
「超一流の俗物」を目指すことにした。
私は真理をねじ曲げることにより
「負け」を「勝ち」に変容させる。
「勝ち」を「負け」に変容させる。
私はそのような世界に身を沈め
覚悟を持って生きていかねばならない。
ナンバーワンになるのは難しいが
オンリーワンになるのも難しい。
着想によりあらゆる真理をねじ曲げ
新たな世界を創造するのだ。
にっちもさっちもうまくいかないと
悩みに悩み抜いている人は
この超現実珍談士の言葉に
耳を傾けてみるのもいいだろう。
深く内省し己の知性を信じ
超一流の俗物道の真髄に
あなたも近づくことができれば
変容した勝利を獲得できるはずだ。
あらゆる示唆を与えることが
この私には出来るのだ。