サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

遺伝子にロックンロールを

四国へ出張した。
咳が止まらず鼻水も止まらず
悪寒がする中でビジネスホテルのベッドに
私は倒れ込んだ。
まさに死国である。
途中目が覚めてしまい暗闇の中
気を紛らわせるためにスマポを開いた。
興味深い記事があった。
利己的な遺伝子」という著名な本が
あるようで生物は遺伝子の乗り物であると
主張するものらしい。
生物は遺伝子を残すために
プログラミングされていると。
自分の複製をつくることが使命であり
複製をつくるには
ヒトは相手が必要なわけでその相手が
良い遺伝子なのかダメな遺伝子かを
判断する必要がある。
ここで問題なのは遺伝子は
目に見えるものではないということだ。
ヒトというか生物はその判断基準として
その生物が多数から良いものだと
判断されていることも自身が判断する
一つの基準としているらしい。
つまり話を飛躍させると
例えばアイドルに多くが発狂するのは
皆がステキ!と言って
その価値が上昇しているからなのである。
つまり単純化し確率論的に考えれば
露出が増えれば増えるほどその遺伝子は
人気が出るということである。
誰の遺伝子を残すか考えるということを
ちらっとぶらっと耳にしたこともあり
本当にそうなのかと私はワイッフに
単刀直入に聞いてみた。
ワイッフはこう言った。
「いや、そんなこと考えないよ」と。
しかし理由などなく生理的に
ムリということはあるらしい。
それがつまり遺伝子の選択を無意識に
行っていることなのかもしれないが
私の結論はロックンロールの一言で
全てをすましてしまえということである。
我々は乗り物ではない。
ロックンロ~ルと発することができる
生命体なのである。
鼻からおぱぱ水を出し遺伝子をおぱぱしよう。
遺伝子にロックンロールを!