サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

読書により経験が豊かになり、経験により読書が豊かになる、ナルフォッド!

ある本を読んでいたら
ナルフォッドと思う言葉があった。
「読書により経験が豊かになり、
経験により読書が豊かになる」と
書いてあった。
言われてみれば当たり前のことだが
私の永年のジレンマを軽減してくれる
ワードである。
なんだかんだでほぼ毎日何かしら
読書はしているのかもしれないが
私はある強迫観念を抱えている。
「読書というインプットをする時間は
アウトプットする時間を放棄している」
という強迫観念である。
これは全てにおいて言えることだ。
音楽を聴くということは
聴いている間は音楽を創ることを
放棄している。
何かを読むということは
何かを書く(描く)ということを
放棄しているのだ。
しかし上記のように考えれば
少しだけこの強迫観念が和らいでくる。
インプットしている時は
良質なアウトプットが出てくることを
イメージするのだ。
アウトプットしている時は
このアウトプットが今後のインプットを
より興奮させる作用をもたらすと
イメージするのだ。
客観的に考えれば
強迫性アウトプット障害なのかもしれない。
私が死ぬ時全てのインプットは無に終わる。
アウトプットは俗物の残骸として
死後の間少しだけ世界に止まる。
この感覚はもっと掘り下げてみたい。
ぬん!!!