サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

メンテナンスブレークスルーッ

ある職人さん、製作家さんを取材した。
あるものを製作している方だが
製作だけでなくメンテナンス、
つまり修理も事業の軸として
大きな割合を占めているとのことだった。
あるものを製作する場合、
製作だけに専念しているケースと
お客さんからモノを預かって
メンテナンスも行うケースがある。
製作家であれば製作に専念したいだろうと
思いきやメンテナンスが製作に
役に立っているという。
お客さんから色々なものが届き
それらを見てメンテナンスすることで
色々なノウハウが得られ
そこからインスピレーションが
得られることもあるとのことだった。
このことは何を意味するかというと
何かを開発する際には開発者だけで
考えるのではなくメンテナンスに
特化している部門や人も開発段階に
参加してもらうことで良い製品を
作れることがあるということだ。
ものであればものを一番触っている
人が一番具体的なアイデア
出せることもあるだろう。
逆に現場を全く知らない人間も
参加した方が良いケースもある。
現実が製品の革新を
妨げることもあるからだ。
しかしインプットなしで
良いアウトプットは出せないため
メンテンナンスに没頭している
人の意見に耳を傾けることは
有効な手段の一つであると思う。