サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

芸術作品と企業製品

芸術作品と企業製品。
その違いはなんだろう。
企業製品に対して「もはやアートだねえ」なんて
言うセリフを聞くことはよくあることだ。
芸術作品に対して「もはや製品だねえ」と
言うことはあまりない。
芸術作品と企業製品の異なる点と言えば、
「実用性」がそこにあるかないかである。
企業製品はそれを使って
何かを達成するために基本的に存在している。
芸術作品はそれそのものを味わったり、
鑑賞するために存在している。
しかし、ダダイズム的に考えれば
企業製品イコール芸術作品である。
あえてその区別をつけて
見なくてはならない理由もない。
企業製品を芸術作品として見てみる。
芸術作品を見て企業製品として
存在できないか考えてみるのもいい。
目の前にある何の変哲もないペンに
とてつもない芸術性を感じることが出来たら
人生が楽しくなるに違いない。
感性の問題である。
感性をボコボコに殴れ。
心の中でどんだけ~と叫ぶのだ。
消しゴムで目の前にある現実を消し去るのだ。