サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

四元論的アプロ~チ

私は哲学研究家ではない。
ただの企業内ペーぺー診断士である。
したがって思ったことが
すでに提唱されているかどうかは気にしない。
世の中には「二元論」という考え方がある。
あらゆるものを異なる2つの原理で説明し、
理解しようとすることだ。
「善と悪」「光と闇」「愛と憎悪」「黒と白」
いわゆる対義語のようなイメージを
浮かべるとわかりやすい。
「二元論」は物事を理解していこうとする上では
有効なものだと思う。
しかし、世の中はそんな単純ではないことは
薄々皆さん気づいておられると思う。
そうであるならば物事を
「四元論」で考えるのはどうだろうか。
たとえば「善と悪」であれば、
「善」と「悪」に加えて、
「善であり悪でもあるもの」
「善でも悪でもないもの」
の4つが考えられる。
2つの円があって、円が交じり合っている部分が
「善であり悪でもあるもの」になり、
2つの円の外側にあるものが、
「善でも悪でもないもの」になると言えば
少し理解しやすくなるかもしれない。
四元論的アプローチを経営診断にも
応用してみるとどうだろうか。
たとえばSWOT分析であれば、
「強み」「弱み」に加えて、
「強みであり弱みでもあるもの」
「強みでも弱みでもないもの」
「機会」「脅威」に加えて、
「機会であり脅威でもあるもの」
「機会でも脅威でもないもの」までも分析すると
今までにない洞察が得られるかもしれない。