サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

減価する貨幣

シルビオ・ゲゼルの「減価する貨幣」は
なかなか興味深く発展性がありそうな貨幣論だ。
シルビオ・ゲゼル研究家でもないし、
代表作「自然的経済秩序」も読破していないが、
減価する貨幣を説明してみる。
食べ物を買う時に、我々はお金を払う。
食べ物はいずれ腐っていく。
腐った食べ物を我々は買おうとしない。
一方、お金は預ければ利子がつく。
食べ物に限らずあらゆるモノは劣化していく。
価値が減る(減価する)ものが片方だけである。
これが不公平や数々の問題を生み出す
根源であり、したがって貨幣も減価するべきだ
というのが、減価する貨幣の基本的な考え方だ。
金利の存在に疑問を投げかけている。
「運用する収益」を否定するつもりもないが、
一理あるな~と考えさせられる。