サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

自動化から手作業へ

生産は自動化出来るものは、自動化して生産効率を
上げていくことを企業は考える。
しかしあるメーカーを取材したところ、
以前は自動化を行っていたが、自動化を止めて
手作業に戻らざるを得ない状況があることを知った。
昔は少品種大量生産を行い、生産プロセスを
自動化していたそうだが、
消費者のニーズが多様化しカスタマイズを
好むようになり製品ラインナップが増えていった。
その結果、多品種少量生産を行うことになった。
その全ての自動化を行おうとすると
割に合わず、自動化を止めて手作業に戻るという
現象が起きているらしい。
特に中小企業は頻繁に設備投資することは難しい。
「自動化を推し進めたら潰れます」とも言っていた。
手作業にシフトし小回りが利くことで、
大手には出来ないものづくりが
出来るメリットもあるが、
時代に逆行しているような実態に驚きを覚えた。