サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

絶対収入(Absolute Income)と相対収入(Relative Income)

1日16時間働いて1日に16万円稼ぐ
スーパービジネスマンのAさん、
1日1時間だけ働いて1日に4万円稼ぐ
ビジネスマンのBさんがいるとする。
年間240日それぞれ働くとすると、
Aさんは年収が3,840万円になり、
Bさんは年収が960万円になる。
絶対収入ではAさんの方が稼いでいることになる。
1年間は8,760時間であるが、その内
Aさんは年間3,840時間、Bさんは年間240時間
労働に費やしているという計算も出来る。
一方、収入を時間当たりに換算すると、
Aさんは時給1万円、Bさんは時給4万円になる。
Bさんの方が4倍生産性が高いと言える。
大都市一等地の高級マンションに住み、
高級ワインを毎日飲みたいのであれば
Aさんのような働き方をするべきだが、
選べるのであれば、ほとんどの人が
Bさんの働き方を選ぶのではと思う。
この「相対収入」が豊かさを測る絶対的な尺度に
なるとTim Ferrissは言っている。
生産性を考える上でこれを意識することは、
とても大切だと思う。
特に完全出来高制のサラリーマンでない限り、
サラリーマンはこの意識が希薄になりがちだ。
「相対収入」を考えても、自分の力では
どうすることも出来ない現状が日本全体の
生産性を引き下げている原因の一つとも言えるが、
長期的に考えてそういう状況でも、
そういう意識を持つことは後々響いてくると思う。