サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

フツウガステキ!?

私はコワッパの頃
そこそこゲーマーであった。
スーパーボンバーマンという爆弾を
爆発させるゲームをよくやったもんだ。
ゲームの中の最初のステージは
「フツウガステキ」という名前だった。
私はこの名前の意味を
長い間勘違いしていた。
「フツウガステキ」はフツーに考えれば
「普通が素敵」という意味であろう。
これを私は
「普通・ガス・敵」と勘違いしていたのだ。
超現実的感性を持っている人間は
そこに全く違和感を感じないため
そのまま頭に入ってしまうのである。
まっそれもいいだろう。
世間では婚活女性が考える
「普通の男」というものが
話題になっているらしい。
下記が「普通の男」の条件とのこと。

・年収500万円以上
・大卒
・身長170cm以上
・正社員
・長男以外
・清潔感がある
・常識やマナーがきちんとしている

フツウガステキッである。
年収500万以上は未婚男性の6%程しか
いないらしく全然普通じゃない!と
世間で騒ぎになっているそうだ。
これら全ての条件を満たす人間は
皆無であり仮にいたとしても
既婚者か彼女持ちであるのがオチである。
娘を持つ父親としては
ある程度収入がある男の方がそれは
イイに決まっているが
条件なんてものはどうでもいいものだ。
よくわからんがオナゴっちゅうもんは
現在の年収ではなくてソイツの将来性を
吟味するものなのではないのだろうか?
伸びしろを読む投資と同じである。
逆説的に考えてみると
男がなよなよしくなってしまったのか。
条件なんかクソッタレ!と
なぎ倒してアプローチする猛者が
ほとんどいなくなってしまったのか。
全てをロックンロールでなぎ倒せ!
ロックンロール!俺についてこい!と
それだけ言えばいいのだ。
「普通」ほどつまらなく
かつ難しいものはないと感じるが
オナゴは幸せになりたいだけなんだと思う。
無意味な条件を押し通して
己の幸せをまんまと逃しているなら
それは「狂気」と呼ぶしかない。
常人が狂人であり狂人が常人である
一例とコレも言えるだろう。
イナゴッ!