サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

不在経営(Management By Absence)​

Tim FerrissはThe 4-Hour Workweekで
「不在経営」という考え方を述べている。
MBAと言えば、通常は経営学修士
Master of Business Administrationを指すが、
The 4-Hour Workweekでは
Management By Absenceのことを指す。
コア業務に集中し、それ以外を
アウトソースすることで生産性を引き上げ、
時間を獲得することでさらにコア業務に集中し
生産性を上げていくという循環を築いていく。
この不在経営というコンセプトは元々、
米国のサーフィン用品、アウトドア用品を
手掛けるメーカー、パタゴニアの創業者、
イヴォン・シュイナード氏が考えたもの。
パタゴニアの社員は良い波が来たら、
好きな時にサーフィンに行っていいらしい。
そのワークスタイルを実現するには、
業務を見える化しスケジューリングをし、
効率的に仕事を進めなければならない。
パタゴニアの社員は自主性が尊重され
コミュニケーションも活発で
チームワークも良く機能していると言う。
このような革新的な組織運営は、
もちろん適用が難しい業種もあるが、
よりフレキシブルに動ける中小企業こそ
向いているのではないかとも思う。
9時から18時まで決まった時間に働くことは
はたして有効性・効率性を本当に
最大化させているのだろうか。
不在経営も奥が深いコンセプトだ。
日本の事例も含め今後研究していく
価値のある分野だ。