サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

自動記述19

ココアの底はアソコへと繋がっている。
アボカドをアボガドというなんて
アホカト思った。
ダジャレに狂った枕と仲が良い男は
布団に潜り込みながらそればかり考えている。
数々の動物の各要素を一つずつ
盛り込んだ新しい動物がゆっくりと動き出す。
そいつの食事はギョーザとラーメン。
火傷をしないと食べた気がしない。
もちろん締めにはピザとケーキ。
3秒ルール存在論が否定され、
存在が薄いものから順番に消滅する
現象が世界各地で起きている。
そのニュースを流しているテレビジョンが
そのことを放映中に消滅した。
それを見ている眼球も消滅した。
消滅した視界は無限の荒野。
新しい動物がわんさか産まれてくる。
それが宇宙の原理。
こわいものなどない。
カラフルとモノトーンが交互に
入れ替わることを繰り返す幻影世界。
新しい動物達の鳴き声は
まるで現代音楽のよう。

「売上」と「技術力」

技術力の高さが強みであっても
それが売上にすんなり繋がらないのが
経営(ビジネス)の面白いところだと思う。
技術は進歩していかなければならないが、
技術そのものが必要とされていない製品に
使われていれば売上は立たない。
いくら技術力が高くても同程度に高い技術力を
持った競合が同類の製品を開発し
販売価格を下げたり、有効な販売方法を取れば
そちらに売上が立つ。
このように技術力だけでは経営は存続できない。
しかし技術は製品を成立させ、
優位性を打ち出すのには必須の要素ではある。
技術が唯一無二であり、他の要素も上手く
機能すれば大きな利益を獲得することができる。
売上というのものは最終的に人間の欲求に
帰結していくと考えるのであれば、
技術と欲求と製品の関係図をフローチャート
書いてみるのもいいかもしれない。
技術も営業も生産も管理もなければ
経営(ビジネス)は成り立たない。
診断士のような存在は一歩引いて
それらを冷静に分析・診断することが必要だ。
それはそれで各要素をある程度
理解することが不可欠だ。
なかなか難しき仕事である。

キッチン・イズ・アトリ~エッ

ベルギーのシュルレアリスト
ルネ・マグリットはデペイズマンの手法を
使用した代表的な画家である。
彼の画は見る人をドキッとさせる。
しかしマグリットはダリとは正反対の
平凡なライフスタイルを送っていたそうだ。
幼馴染の妻とアパート暮らしで、
専用のアトリエももたずに台所で
イーゼルを立てて画を制作していたらしい。
服を汚したり床に絵具をこぼすことなく
手際よく画を書いていたらしい。
奥さんが晩御飯を作っている横でせっせと
不思議でMADな画を書いていたのだろうか。
何とも良い話である。
ダリ先生のように「なんでそうなるの!」と
突っ込みたくなる人生も面白いが、
そんな小ざっぱりした
マグリット先生の人生も素敵である。
やる気になれば大それたアトリエや
スタジオや機材などなくたって
表現活動はできるということだ。
我が地元の宇都宮美術館には彼の代表作、
「大家族」がコレクションされている。
6億円(600万ドル)でゲットしたらしい。
この画キッチンで書かれたんだよな~と
思いながら観るのもおつなものだ。
小市民万歳!
お湯を飲め!
台所でシャウトしろ!
ビバ・ビッグ・ファミリ~!
ルネッサ~ンス!マドリ~ドッ!

ワールドクラス

インフル療養中どうにもこうにも眠れない時は、
気を紛らわせるためにスマホでお笑いのコントか
サッカーのスーパープレー集を観ていた。
というかその2つしか見る気力が無かった。
ボーっと眺めるだけで体はダルいながらも
パワーをインプットされるような感覚もあった。
なるほどこれがお笑いやスポーツの凄さである。
どうしようもなくくだらないボケ。
芸術にさえ見える美しいスーパーゴール。
根源的に人が欲しているものとは
実はこういったものなのかもしれない。
そして「ワールドクラス」という
キーワードが頭をよぎった。
お笑いコントは日本人だけであるが、
日本で名の知られた一流芸人のコントであり、
研ぎ澄まされた芸の業である。
スーパープレー集はまさしくワールドクラスを
感じることができるプレー集である。
何をやるにせよそれに関してのトップまたは
ワールドクラスがどんなものなのかを
知るのは重要であると思う。
例えどんな小さな仕事でもワールドクラスを
意識すべきである。
「私のしたこの仕事はワールドクラス的に考えれば
カス級のクオリティである」と言ったように。
それでいいのだ。
そこからが始まりなのだ。
ワールドクラスであれ!
ワークラ万歳!!!


頭が割れそうな時に自動記述

インフルエンザAになってしまい
高熱、頭痛、鼻水、咳、喉の痛み、関節痛と
フルコースのインフル地獄でうなされた。
こんな時こそダリ的に考えなければ、
「今まさに自動記述をすべきである…」
そんなことを考えたが体が全く動かなかった。
無理ゲーであった。
本当に健康な体あっての「思考」である。
ひどい頭痛があると狂った妄想もできない。
成果を出している偉人は健康マニアである。
ダリ先生は酒をほとんど飲まなかった。
ビリー・チャイルディッシュ先生は
お湯を飲んでいるらしい。
ミック・ジャガー先生は毎日12km走るらしい。
どうせ死んだらさっさと腐っていくこの体、
生きている間は大事にしてやらんと。
人間はもろい存在だ。
しかしそれで結構。
ツイスティン・ダリ万歳!
スモーキン・ビリー万歳!!
肉・ジャガ万歳!!!

情報収集術

仕事でも何でもそうであるが、
下調べは大切である。
中小企業診断士はそれこそ何でも屋であるので
ありとあらゆる業種に携わることになる。
こっちではマーケティング、そっちでは管理会計
やれあっちでは組織体制の構築など
領域も限定されないのでインプットしなくては
いけないものが膨大にある。
それを考えた時に「情報収集術」を
身に付けておかなくてはと思った。
インターネットに転がっている情報は、
膨大ではあるが誰でも手に入れることができる。
そんな情報は相対的に無価値と考えるべきだ。
少なくとも関係する書籍を数冊読破すべきである。
詳しい知人がいれば直接聞いてみる。
いなければセミナーなり勉強会に出てみる。
実地調査をしてみる。
それらをやってさらに独自の見解を持たなければ
やはりプロとは言えないと思う。
効果的でなく非効率な情報収集はダメだ。
企業内診断士は時間がないのでなおさらだ。
診断士活動をより活性化させ自己成長を図るには
企業内診断士の内に情報収集術を体得し、
自分なりのフローを確立せねばと思う
今日この頃であった。

自動記述18

意識が朦朧としていた翌日、
目が覚めたら翌日、
目が覚めたら翌日、
敷居が高そうだから踏み込めず、
敷居が高そうだから踏み込めず、
夜はどうしたって冷えるから潜り込んで
潜り込んで12ヶ月と40秒。
腰かけたじいさんと腰かけたじいさんが
英語混じりの東北弁で右往左往する
政治に関して忍者の立場になって
激論を交わしている。
そのじいさん達が寒かろうと思い
巨大なこたつでじいさん達を覆ってあげよう。
あまりの熱量に出来たてのピザみたいな
匂いが立ち込めてきたのでそろそろ
どん詰まりの穴が開通するんじゃないかと
ビクビクしている。
それまでに歴史書を写す仕事をしている
平安時代の役人が人工知能の話して
盛り上がっている。
結局蹴鞠して短歌詠んで酒飲んで。
苦しくて狂っているのか。
狂っているから苦しいのか。
オードブルのブルドーザーが、
砂漠を突っ切ってオアシスの後一歩で
砂地獄に落ちて行った。