サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

自動記述19

ココアの底はアソコへと繋がっている。
アボカドをアボガドというなんて
アホカト思った。
ダジャレに狂った枕と仲が良い男は
布団に潜り込みながらそればかり考えている。
数々の動物の各要素を一つずつ
盛り込んだ新しい動物がゆっくりと動き出す。
そいつの食事はギョーザとラーメン。
火傷をしないと食べた気がしない。
もちろん締めにはピザとケーキ。
3秒ルール存在論が否定され、
存在が薄いものから順番に消滅する
現象が世界各地で起きている。
そのニュースを流しているテレビジョンが
そのことを放映中に消滅した。
それを見ている眼球も消滅した。
消滅した視界は無限の荒野。
新しい動物がわんさか産まれてくる。
それが宇宙の原理。
こわいものなどない。
カラフルとモノトーンが交互に
入れ替わることを繰り返す幻影世界。
新しい動物達の鳴き声は
まるで現代音楽のよう。