サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

大井町の残像と独創未来図

企業を未来工業化する支援を行っている
先生のセミナーを受講した。
セミナー受講後、先生は個別で
私の人生相談に乗ってくれた。
セミナー後に人生相談もしてもらうのは
かなりレアケースであると思う笑。
ユニークで優しい先生であり
貴重なアドバイスをいただいた。
あれ?ここは!?
先生と一緒に歩いていて
ふと周りを見渡すと
見たことがある風景だった。
昨年の冬、トーキョービッグサイト
大きな国際見本市があったのだが
宿泊したホテルのすぐ近くに私はいた。
駅までの真っ直ぐな道を見て
当時のことがフラッシュバックした。
企画責任者であった私は
ブースを朝一番乗りで確認するために
朝早くホテルの部屋を出たのだが
承認者である大ボスも部屋から出て
エレベーターを待っていたのだ。
なんというタイミングなのだ笑。
私は大ボスと一緒に大井町駅に向かい
ビッグサイトの会場に入るまで
色々なことを話したのだった。
大ボスは今はもういない。
会社を去ったのだ。
思えばあの頃から去ることを
決めていたのかもしれない。
これが言いたかったのだが
不思議なもので
今日会った先生とのご縁は
大ボスが与えてくれたものなのである。
去る直前にこのセミナー行かないかと
私に言ってくれたのだ。
あの町で感じた
あの妙な感覚は何だったんだろう。
何かが続いている感覚。
間違いなく時間は過ぎた。
諸行無常である。
何がどうであれ
諸行は無常であることに
人はやはり切なさを感じるのだ。
私は大ボスを忘れることはないだろう。
セミナー終了後、記念写真を撮り
我々を楽しませようとシルバーのカツラと
パーティーメガネをつけてくれた
先生のことも忘れない。
先生は
「オリジナルであれ」と私に言った。
やるなら独創であれと。
独創で未来図を描く。
これが今後の私のテーマだ。