サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

偏執狂的たれっ!

偏執狂(へんしゅうきょう)とは
パラノイア、妄想症とも言われる。
一つの事に異常に執着し、
病的な態度を示す人をそう呼ぶ。
モノマニア(monomania)であり
単一の思考に没頭している人である。
一方で偏執病(症)というのは
「私は次期天皇である!」とか
「誰かが私を殺そうとしている」とか
そういった妄想を持ち続けている状態に
なってしまっている人が陥っている
一種の精神病のことである。
偏執病になってしまった場合は
精神科医に診てもらった方が良いが
ダリセンセは偏執狂「的」と言っているので
偏執病になるべきと言っているのではない。
「的」なのでそれに近いアプローチを
取るということである。
一つの事に異常に執着するとは
どういうことだろうか。
通常、人は全体を見て物事を
判断するようになっている。
それとは逆ということである。
例えばハズキルーペのCMを観て
ふざけたCMだなとか面白いCMだなと
そういう感想で終わらせるのではなく
小泉孝太郎氏が後ろに
投げるおしぼりに注目するのである。
私はあのおしぼりに関して
ひたすら考えを巡らしたのだった。
私はおしぼりのキモティを考えると
切なくなってきたわけだが、
そこにはおしぼりから展開されるイメージ、
ストーリーがあるわけである。
つまり自分が感じたあることに関して
それがどうでもいいことか重要なことかに
関わらずひたすらそれについて考えることが
偏執狂的なアプローチになると言えよう。
「全体」ではなく「部分」
それもキーワードである。