サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

パーキンソンズ・ロー

日々意識しておきたい原理原則に
パーキンソンの原理がある。
人は割り当てられた時間などの資産を全て
消費してしまう傾向があるという原理だ。
英国で官僚組織を調査・研究した結果、
この原理が提唱されたそうだ。
「仕事の量は完了するために割り当てられた
時間に応じて膨張していく」とされる。
「この仕事1週間でやっといて」と言われれば、
本当は3日で終わるものを、あれも必要
これも必要と余計な仕事を足して
1週間かけてしまうことはないだろうか。
こういう場合は自ら時間制限を設けて、
仕事時間を強制的に短くする方がいいようだ。
仕事時間を短くすると、仕事が重要なものに
制限されアウトプットの質も高まる。
中小企業に限らず企業全般の生産性向上が
国を挙げて叫ばれているが、金銭的な投資を
行う前に仕事のやり方を変える方が、
早く確実に成果が向上しそうな気はする。
肥大化した組織はなかなか変われない。
生活残業として無駄に時間が消費されている
ケースも多々あると思う。
国や経営者が主導で仕組みを整えていかねば
ならないことなのかもしれない。