サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

行政事業(ギョウセイジギョッ)

コウムイーンのチジーンから
興味深く面白い話を聞いた。
行政事業というのはとかくコンセプトが
明確になる傾向にあるそうだ。
たとえそれがちょっとした公園を
作る時であっても。
なぜコンセプトが明確にならざるを
得ないかというと国民、都道府県民、
市町村民に説明責任があるからだ。
当たり前だがナルフォッドである。
なぜそれをやったかに関して
こういう理由だからだと明確に
答えられなければ後々問題になるのだ。
「コンセプトが明確」と聞くと
差別化集中戦略を想起する。
中小企業が生き残るためには
差別化集中戦略が有効だ。
それが行政事業もその傾向があるとは
思っていなかったので晴天ヌの霹靂である。
しかし行政と民間でやることは
そもそも違うということは抜きにして
行政事業と民間中小企業の事業では
大きな違いが存在する。
それは「柔軟性」である。
生き残るため、つまり顧客のために
柔軟に対応して行かねばならないのが
民間であるのに対して
行政事業は説明責任を果たせるように
するのが主目的であるため
柔軟性にはどうしても欠けるのだそうだ。
国がやること、民間がやることを
深く深く考えていくことは
大きな気付きを得られそうな
可能性を感じたのであった。