サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

思考をプラズマ化せよ

第4の状態と言われるプラズマ。
固体、液体、気体とは異なる状態だ。
宇宙の99%はプラズマ状態であるらしい。
そういう意味でプラズマはありふれている。
逆に固体、液体、気体はレアである。
我々の人体は固体、液体であり、
気体を取り込んだり吐き出したりしている。
宇宙的に見れば我々生命体というのは
異常事態なのかもしれない。
冷静に考えてみると
固体と液体から構成される物質から
創造される観念は固定的であり、
液体的になりやすいということを
意味しているのは言うまでもない。
固体は観念によりさらに固定化され
場合によっては液体化されるが
再度固定化されたり、液体なので
やはり観念的限界は訪れる。
つまり思考をプラズマ化することが
求められているのだ。
我々から最も遠いものを取り込むことこそが
観念の可能性を拡げる。
何か無意味に悩んだり、
思考が停止するのは
固体、液体の特性がゆえ仕方がないが
それを超えることこそが
今後の人類には必要となる。
そういう意味で人口知能やロボは
限界がすぐに見えている。
人工知能のプラズマ化、
ロボのプラズマ化を想像することは
まだ難しいことである。
そのコンセプトに思いを馳せるには
思考をプラズマ化するしかないのだ。