サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

THEE

THEEと言えば
我が日本では
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTだが
英国においては
BILLY CHILDISH先生が率いた
THEE MILKSHAKES、
THEE MIGHY CAESARS
THEE HEADCOATSである。
実際にミッシェルもTHEE HEADCOATS
リスペクトしておりTHEEを名乗った。
さらに遡れば
米国にTHEE MIDNITERSがいる。
彼等の楽曲Jump, Jive & Harmonizeは
超一級のガレージパンクであり
拳を突き上げずにはいられない。
そういう意味でTHEEはガレージを
プンプン匂わせるワードである。
私はあまりにもビリーが好き過ぎて
日本にはミッシェルがいるのにも関わらず
THEEをつけたTHEE BOB(ザ・ボブ)という
バンドをやっていた。
もちろんミッシェルも好きだったが
日本でやるという時点で
ネーミング的には0点である。
バンドには経営的要素、
つまり戦略が必要なのは今更言うまでもない。
むしろEを全部取り払ってしまい
TH OBO(ス・オボ)にするべきだった。
そうすれば全米チャート2位に
クレジットされただろう。
しかしTHEE BOBはもう再現出来ない
チンピラガレージであり
それはそれで良かったのだ。
存在した音源は現代の技術を利用し
全てブチまけてしまえ。
ベルギーの変態ガレージパンクスが
それを聴いて発狂するかもしれないから。
とは言え私のキャリアは終わっていない。
チンピラでチープな創造性を
止めることは自分にも出来ないのだ。
チンピラはいつまでたっても
チンピラであることを実証する。
マキチラシテカッカッカウブルーズ!!!