サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

バイオレントなかかりつけ医、それヒューマンフライ

かかりつけ医はいるだろうか。
いると何かと安心な存在である。
中小企業診断士は企業のかかりつけ医的
存在とも言われている。
いわゆる企業のホームドクターである。
もちろん他の士業もそうかもしれないが
経営全般を網羅しているので診断士は
かかりつけ医に最も向いていると思う。
経営コンサルタントの話になると
たまにこういうことを聞く。
「経営していないのに偉そうな口を叩くな」と。
なるほどそれは一理ある。
独立診断士であれば自営業なので
自分で経営をしているとも言えるし、
コンサル企業を経営している方もいる。
しかし実業をやっていないじゃないかと
考える方の気持ちもわかる。
実業を持ちながら診断士業をしている方は
文句を言われないのかもしれないが
ちょっと考えてみてほしい。
医者に対して
「その病気にかかったことあんのかよ」と
聞くだろうか。
全ての病気にかかることは不可能である。
医者は患者を診断し原因を特定し処置を施す。
それに近いのではないだろうか。
客観的な事実と理論を理解している人間が
様々な企業を横断的に診ている。
横断的に企業を診ることは実業をもつ
経営者には物理的に困難なことだ。
同じような課題に直面している企業であれば
解決策を知っていれば処方箋を出せるだろう。
それが診断士、経営コンサルタントの仕事であり
存在意義である。
そういう私はただの企業内診断士であり、
リトルリチャードの絶叫ドロップキックを
横から受けることになるであろう。
バイオレンスはパンクにメルトし
バイオレンスメルトパンクとなる。
クランプスのラックスインテリアは
ヒューマンフライとなって墓場から蘇り
あなたの目の前を浮遊する時
それがV字回復の兆しとなるのである。