サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

平凡で刺す

平凡で刺す。
現実はそんなにドラマチックではない。
ただ淡々と日々の営みが行われる。
起承転結もない。
そんなところを切り取って
感動を与えることはやはり難しいのだろうか。
何かを伝えるためにストーリーをつくる。
脚色する。
強調したいところにフォーカスする。
しかしそれは現実とは異なる。
例えばテレビ番組の多くは異常なくらいに
「つくられている」。
限られた時間でスポンサーの期待に応えるために
それは仕方ないことだ。
しかしそれに慣れるのは、
濃い味のジャンクフードに舌が慣れるのと同じだ。
むき出しの現実が見たい。
むき出しの現実に感動する
感覚を持っておきたい。
何のオチもない、残酷にも突然終わるストーリー。
現実はそれでいい。

芸術作品と企業製品

芸術作品と企業製品。
その違いはなんだろう。
企業製品に対して「もはやアートだねえ」なんて
言うセリフを聞くことはよくあることだ。
芸術作品に対して「もはや製品だねえ」と
言うことはあまりない。
芸術作品と企業製品の異なる点と言えば、
「実用性」がそこにあるかないかである。
企業製品はそれを使って
何かを達成するために基本的に存在している。
芸術作品はそれそのものを味わったり、
鑑賞するために存在している。
しかし、ダダイズム的に考えれば
企業製品イコール芸術作品である。
あえてその区別をつけて
見なくてはならない理由もない。
企業製品を芸術作品として見てみる。
芸術作品を見て企業製品として
存在できないか考えてみるのもいい。
目の前にある何の変哲もないペンに
とてつもない芸術性を感じることが出来たら
人生が楽しくなるに違いない。
感性の問題である。
感性をボコボコに殴れ。
心の中でどんだけ~と叫ぶのだ。
消しゴムで目の前にある現実を消し去るのだ。

ラップで説教

パワハラやらナニハラが騒がれる現代。
上司は部下に怒れなくなり、
ビクビクしてるケースもあるかもしれない。
ラッパーの知人が酒を飲むと、
調子に乗りラップを始めるという話を聞いた。
そうだ!
ラップで説教をすればいいではないか。
「お前のシゴト~ヒトゴトシゴト~
ロークオリティ~見ろリアリティ~」である。
オペラでもいいかもしれない。
難易度はアがりそうである。
やり過ぎは禁物であるが、
ある程度怒りは必要であると思う。
上司が怒らないと
怒られたことがない部下ばかりになり、
そんな人間ばかりが経済活動をすると、
外部にも怒ることが出来なくなり
社会全体がなあなあになり、
国自体がグダグダになるという論法もある。
怒るのが好きな人はいない。
しかし、喜怒哀楽という言葉があるように
人間の自然な感情である。
押し殺すべきものではない。
怒りも使いようだ。

芸術と科学と宗教と経営の融合

以前、知人に薦められて
ビジネスには美意識が求められているという
内容の本を読んだ。
今ダリ本を呼んでいる。
若かりし頃、ダリはフロイト精神分析学に
傾倒していたが、
ダリは戦後、科学に興味を持ち、
それを作品に取り入れるようになった。
日本への原爆投下もダリに強烈な衝撃を与えた。
ダリは量子力学や数学を学び、
芸術と科学と宗教を統合させるといった
壮大なビジョンを持っていたという。
ダリの遺作「ツバメの尾」は数学理論、
カタストロフィー理論を基に書かれた。
「ビジネスに美意識を」
言うなれば「経営に芸術を」ということである。
つまり芸術と科学と宗教と経営を
融合していくことがダリ亡きこの世界で
次に目指していくべきことかもしれない。
人生はあまりに短すぎる。
専門性は日々複雑化していく。
しかしだ。
全領域へアンテナを伸ばし、学び続け
一歩一歩進んでいくしかないのである。
嗚呼、諸行無常
なぜ私は何も知らないのだ。
AIではなく「私」が世界を知りたいのだ。
ゲーテファウストさえ読了していない。
カタストロフィー理論ってなんやねん。
全能トロフィーを持ってこい。
アカデミックサブカルチャーを飲み込め。
ライフイズショートケーキ。

おしぼり

何かと話題のハズキルーペのCM。
小泉孝太郎氏がハズキルーペの前作の
CMの渡辺謙氏の真似をして
「字が小さくて読めなーい」と
おしぼりを後ろに投げる。
「おしぼりを投げる」
おしぼりを投げたことはあるだろうか?
前に投げたことがある人はいるかもしれない。
しかし、おしぼりを後ろに
投げたことはあるだろうか?
私はない。
記憶を辿ってみてもない。
投げられたおしぼりは
どういうキモティだったんだろう。
たぶんドサッと落ちたんだろう。
誰かに踏みつけられたかもしれない。
おしぼりの定点カメラが必要である。
あのキャッっとか言ってるネーチャンが
拾って使用済みおしぼりボックスに
ぶん投げたのだろうか。
その後、おしぼりは業者によって
洗浄されることになる。
次も投げられる可能性はとてつもなく低い。
ただし、おっさんの顔に
こすりつけられる可能性は高い。
おしぼりを投げよう。
可能であれば後ろにだ。

自動記述川柳4

蒙古班 猛攻撃で もう来ない

震度3 アルシンドには 届かない

シャッターを ガリガリしてる 吸血鬼

ガリガリに 痩せたいあの子に ガリガリ君

請求書 急所に当たって 再見積もり

もりもりに 盛り上がってる 森田君

箱開けて CAさんが お茶こぼす

ラクルが 起きて突然 逮捕劇

製造が 調子良過ぎて 墓参り

あっはっは そんなこんなで 全裸です
 
もうこもうこうるさい。
しんどしんどって親父ギャグ。
ガリガリ吸血鬼が膨らんだ。
吸血代を請求します。
森田君とCAさんは逮捕されて
墓参りに行けずそんなこんなで全裸です。

平成最後の中小企業診断士2次筆記試験合格発表

平成最後の中小企業診断士2次試験の
筆記試験の合格発表があったようだ。
受験者数4,812人で合格者数は906人。
合格率は18.8%。
1次試験の合格率は23.5%だったので
単純計算でストレート合格率は4.4%となる。
やはり3%〜5%の間を推移しているようだ。
そんな中嬉しい知らせが届いた。
大学の先輩が合格したとのことだった。
ストレートである。
まだ口述試験が残っているが、
小島よしお的な装いでラスタピ〜ヤ〜とか
やらなければ受かる試験なので
最後まで頑張ってほしい。
今は年内に2次試験の合格発表があるようだ。
私の時は年始だった。
なので多分受かってるけど、受かったとは
言えない状況で酒を飲むことになる笑。
今年は12/25に発表なので、
合格というクリスマスプレゼントをもらい
年末年始は旨い酒が飲める
流れになるのでうらやま〜である。
来年は先輩と酒を飲んで
診断士トークをしたいものだ。