サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

天才、秀才、凡才

知人が天才、秀才、凡才なんとかという本を
読んでいると教えてくれた。
今流行っているらしい。
私はその本を読む時間がないが
天才、秀才、凡才について少し考んがえてみよう。
私は凡才である。
歴史を振り返ってみよう。
数々の偉人がいる。
その人達より私は勝るとはとても言えない。
私は秀才でもある。
趣味はコツコツコツコツゴツトツコツであり
早朝からオベンキョも厭わない。
ある分野での知識は多少は人よりあるだろう。
そして私は天才でもある。
「天才を演じ切れば天才になる」と
ダリセンセが言っているが
時として創造性がほとばしり
私の半径5cm以内に激震が走っている。
そう。
私は凡才であり、秀才であり、天才である。
「天秀凡」である。
テンシュウボンである。
キッルカテゴラッイズ!!!
ワタシモキサマモテンシュウボンッ!
テンシュウボンッ!テンシュウボンッ!
カッカッカッカッカッカッカッカッ!!!
テンシュウボンッ!テンシュウボンッ!
カッカッカッカッカッカッカッカッ!!!

身体をマシュマロトランポリンへ

身体には五感が存在する。
見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れるの五つだ。
すなわち目・耳・鼻・口・皮膚である。
五感を超えるとされる第六感、
音に色を感じたり形に味を感じる
共感覚というものも存在するが
身体の感覚を使ってでしか
世界は認識できない。
世界を理解し自己を変革させ
何かしらのアウトプットをつくるのも
自分の感覚と身体に依拠している。
他人の感覚は現状、共有できない。
おそらくだが自己の感覚と全てが
同じである人間は存在しない。
つまり私もあなたも唯一無二なのである。
他人に憧れ自己を卑下する必要は全くない。
自分の感覚を信じ切り、磨き上げ
どこまでも掘り下げていくことが
唯一無二の活動に直結するのである。
目をひんむいて耳の穴をかっぽじって
鼻の両穴にティッシュを詰め込んで
タバスコを口に目一杯流し込んで
マシュマロトランポリンを転げ回ろうではないか。
自己を過大評価するのだ。
感覚を集中させ没頭することこそ
人間の最大の存在意義であり悦楽なのである!

自動記述24

寒気が流れ込んで服が凍る。
暖気も流れ込んで服が溶ける。
乾燥が進み咳が止まらなくなるので
滝に打たれようと決意した狂気の男は
向かう途中チーズの湖を発見して
ワインをぶちまけて転がりまわっている。
ノートを開くと白紙のページに
自動記述が書き込まれていくのを見て
誰が書いているのかを考えながら
それは死者であると結論に至る。
死者の自動記述でその死者の人生が
理解でき共感を覚えようとしたが
それはつまり自分が死者であることを知り
まるであの映画のようだねと笑いながら
記述が終わるのを待っている。
傾向と対策ということで
トレンディーなストラテジー
デストロイするデストロイヤーの
山陰地方のドロッセルマイヤーが
素敵な贈り物を準備している。

バイオレントなかかりつけ医、それヒューマンフライ

かかりつけ医はいるだろうか。
いると何かと安心な存在である。
中小企業診断士は企業のかかりつけ医的
存在とも言われている。
いわゆる企業のホームドクターである。
もちろん他の士業もそうかもしれないが
経営全般を網羅しているので診断士は
かかりつけ医に最も向いていると思う。
経営コンサルタントの話になると
たまにこういうことを聞く。
「経営していないのに偉そうな口を叩くな」と。
なるほどそれは一理ある。
独立診断士であれば自営業なので
自分で経営をしているとも言えるし、
コンサル企業を経営している方もいる。
しかし実業をやっていないじゃないかと
考える方の気持ちもわかる。
実業を持ちながら診断士業をしている方は
文句を言われないのかもしれないが
ちょっと考えてみてほしい。
医者に対して
「その病気にかかったことあんのかよ」と
聞くだろうか。
全ての病気にかかることは不可能である。
医者は患者を診断し原因を特定し処置を施す。
それに近いのではないだろうか。
客観的な事実と理論を理解している人間が
様々な企業を横断的に診ている。
横断的に企業を診ることは実業をもつ
経営者には物理的に困難なことだ。
同じような課題に直面している企業であれば
解決策を知っていれば処方箋を出せるだろう。
それが診断士、経営コンサルタントの仕事であり
存在意義である。
そういう私はただの企業内診断士であり、
リトルリチャードの絶叫ドロップキックを
横から受けることになるであろう。
バイオレンスはパンクにメルトし
バイオレンスメルトパンクとなる。
クランプスのラックスインテリアは
ヒューマンフライとなって墓場から蘇り
あなたの目の前を浮遊する時
それがV字回復の兆しとなるのである。

新規事業開発にダリ現る!

トーキョー診断士会のマスターコースも
いよいよ終盤戦に突入した。
受講しているマスターコースは
中小企業診断士が関わる領域を全方位的に
1年間かけて学ぶものだがその中で
最も楽しみにしている新規事業開発を受講した。
一枚の絵から講義は始まった。
なんとそれはダリのだまし絵であった。
その場で突然立ち上がりブラボー!!!
ツイスティン・ダッリ!と言って
踊り散らす衝動を抑え講義を聴講したのだった。
まさに"超現実"と"中小企業診断士"が交差した
瞬間であり私が肌で感じていることは
間違いではないことを確信したのだった。
新規事業開発と超現実絵画。
一見交差しなそうなものが交差している。
前日には自分は職人ですと言って超現実的な実用品を
製作する芸術家職人さんと出会っている。
カラーバス効果などという現実は捻じ曲げられ
まさに超現実の中で生きることが
正であることが証明されたのだ。
新規事業開発では実際の企業に新規事業を
提案するマーベラスな課題が与えられた。
佐賀出身の向井秀徳氏がナンバーガール
再結成するニュースを佐賀県で知るというのも
まさにコレは超現実 IN MY HEADであろう。
だまし絵をだましてやろうではないか。

承継不可能ビジネス

ある職人さんを取材した。
詳細は明かせないがその方は
職人でありゴリゴリの芸術家だった。
その方の作品は一品ものであり
超現実を具現化したような作品も
たくさんあり度肝を抜かれた。
しかし実用性のない芸術品ではなく
あくまで日常使うものを作っている。
ショールームは美術館のようで
あまりの凄さに呆然としてしまった。
その方のビジネスは承継不可能だと思う。
あまりに作品がすごいので海外からも注文があり
全部売ってくれというお客さんもいるという。
自分はあくまで職人なので
作品に刻印をしないそうだ。
お客さんの方から刻印をお願いされて
しぶしぶ自分の名を刻印するらしい。
カッコ良すぎる話である。

オンライ~ン・コンサルティ~ングッ

今は家にいながら全世界の人と顔を見ながら
話すことが可能な時代である。
すなわち実際に会わずして課題解決を行う
オンライン・コンサルティングも存在する。
それが盛んになっているかどうかは
知らないのだがすでに数多く
存在していることは容易に想像がつく。
中小企業診断士オンライン・コンサルティング
存在しているのかと調べたところ
どーんと出てくるものはなかった。
診断士は地域密着型が多く、オンラインだけでは
進められないことも多いからだろうか。
経営者から電話がかかってきて
社長!今から行きますってことが多いのだろう。
事業再生などであればまさに現場に行き、
経営者と直接やりとりをしなければならないが
スポット的な案件であればオンラインで
対応できることもあるかもしれない。
地域の商売のかかりつけ医、あるいは
ローカル・ビジネス・ホームドクターから
全国、全世界へと広げることが出来たら
それはそれで素晴らしいことだと思う。
オンラインというものは現実、3次元の世界を
超えることを永遠にできないと思っている。
しかしきっかけづくりや定期的なフォローには
有意義なものに違いない。
技術も使いようである。
ん~世界中の芸術家と対話してみたいものだ。
ビ~マルッチリッンガ~ル!
ザッツッスプレッンディッド!である。