サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

サラはサラダのサラ

黒と茶色が混じり合う時の
少し残念になる気分に似ている
窓を開けた時の暗い曇り空を
見た時の気分みたいな
感情から数字の羅列が浮かんできて
その規則性について脳が動き始めるので
その羅列を必死に消そうとする仕草が
周囲の人には精神錯乱のように
見えているのかもしれないと思って
わざとスマイルゼロ円ですが!と
絶叫しているサラリーマンのサラは
サラダのサラと一緒だねなんて
素敵なサラさんは永遠に孤独だなんて
さらさら思ってないんだろうななんて
余計なお節介だと思いつつ
その不純物の混じる心の奥底で
そしてまた黒と茶色が混じり合うのだ。
君達には永遠にわからないように
私にも永遠にわからないだろう。
わかるという定義が揺れに揺れ
まさに議会は乱闘寸前。
議論というの名の化学反応。
ダイナマイト。
誰かモーターを止めろ!
それ以上回転するな!
その回転が人を殺傷したんだって。
それを思い続けると地球の回転に
震えが止まらなくなり
ドリルを空に向けて掘る仕草は
そうそれも錯乱状態に映るのだ。
言うなればコーヒーを足から飲もうとした
アイツは唯一正しかったのかもしれない。