サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

自動記述11

夜は夜でも朝に近い夜。
酒は酒でも水に近い酒。
届けることが仕事です。
届けないことは怠慢です。
怠慢の海に溺れている魚みたいに
スイスイと泳げたらいいのに。
川が引き裂かれるのを楽しみにしている
子どもたちのように何の悪びれもなく
生きているかのような日常を待ち望んでいる。
ぐったりしている車に引かれたタヌキは
その時に何をどう思う。
剛速球のミサイルが道路から飛んで来て
スパークされちゃうんだから
たまったもんじゃない。
我々人間も剛速球を受け止められなくて
ビクビク怯えている。
しばらく地べたが揺れないねって
言ったそばからグラグラ揺れ出して
全員総立ちハウスロッキン。
バスドラの中に首突っ込んで
もしドラ読んでる連中にヘブライ語で説教する。
君達は鼓膜が破れて初めてわかるのだ。