サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

駅ジャズ

駅ピアノという番組がある。
次の電車が来るまで
ちょっと時間を潰したい人のために
自由にピアノを弾いていいように
駅にポツンとピアノが置いてあり
そのピアノを弾く人々を一日中撮影して
色々な人間模様を映していく番組である。
様々な外国の駅のそれを撮影しているが
冴えないおっさんが巧みに弾いていたり
堂々と自作の曲を弾いていたり
子供が一生懸命弾いていたり
なかなかバリエーションがあって
見ていて楽しいと同時に感心する。
実に良い番組である。
宇都宮もジャズの街と言うなら
駅にピアノを置いてみたらどうだろうか。
駅に降り立った瞬間にジャズの生演奏が
途切れなく鳴っていたら
初めて訪れた人は忘れられないだろう。
ジャズ連盟のようなものがあるとしたら
交代制にしてジャズバーでの
ライブのチラシとかも配ればいいと思う。
本当にジャズの街であるなら出来そうである。
ガレージパンクの街でもいい。
しかし衝動的で騒がしいため
不愉快になる人もいるだろう。
ジャズが鳴っていて
不愉快になる人の方が少なそうだ。
いっそのこと音楽の街として
まちおこししてくれれば
アフロビートの怪人音楽家として
4時間、半裸で踊り散らす仕事が来たとしたら
断るわけにはいくまい。
アフロビートを鳴らせ!
宇都宮にナイジェリアの風を!!!