サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

STPマーケティングッとアートッ

「アート」をSTP分析で
マーケティング」的に考えてみる。
STP分析のSはセグメンテーションで、
市場を細分化し層を明確にすること。
Tはターゲティングでどの層に売るかを選ぶこと。
PはポジショニングでSとTで確定した前提から
自分の立ち位置を決めることだ。
純粋なアート(芸術)はSTPがあって
創作されるわけではない。
しかし過去に創作されたアートを
そっくりそのままアートとして創作しても
それはただの「模倣」である。
その意味で真に新しい創作物を生み出す場合は
アーティストは過去に存在したアートと
現在にまさに他のアーティストが創作している
アートを認識し理解することが必要とされる。
そう考えると真のアーティストは
創作においてSTP分析を無意識レベルで
自身で行っているはずである。
ここで注意しなくてならないのは
創作におけるSTP分析と創作物を伝えることに
おけるSTP分析は異なることだ。
簡単に言えば「創り方」と「売り方」の違いだ。
ここで問題でもあるのが、
「創り手」が「売り方」を同時に考えることは、
「創り手の創造性に影響を与えてしまう」
可能性があることだ。
良い影響を与え傑作と呼ばれるものが
出来ることもあるだろうが、
「売れるから創る」になった場合、
それは極論「アート」でなくなる。
なんだかハイデッガー先生のように
難解な言い回しになってしまったが、
ホラッチョエビ的には何ら問題ないので、
これにて強制シャットダウンすることにする。
デューン