サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

自動記述川柳2

モンゴルが うろうろしてる 海岸で

鉄の音 うっとり聞いて 膜破る

コオロギが しみじみしてる じじみ汁

どうせなら どーんといこうや 筋肉で

ヨーグルト 途中で気付く 白い液

相撲取り ちょんまげ取って お経読む

人の手帳 予定を書いて お茶を飲む

勝敗が 決まった瞬間 ダダ漏れ

紅葉が クルクル回って SFシーン

なんとなく劇的である。
制約から緊張感が生まれる。
オートマティスムは通常は制約しない。
しかし制約しないという制約に囚われる必要もない。
ルールがないのがたった一つのルールである。
モンゴルがうろうろしている。
「もんごる」という響き。
なんとも言えぬ響きである。
響きだけでヤられることだってある。
さあ人の手帳に予定でも書いて茶でも飲もう。