サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

自動記述14

伝統はいつから伝統となる。
定義はいらない。
いつからソレが伝統になる。
いつの間にやら伝統になる。
天を仰いで伝統になる。
幽玄の世界で鳴り響いた音が
聞こえてくる。
目覚まし時計がすすり泣き。
マントをつけた皇帝が、
革新的で過去を切り殺す。
ビビりながらひれ伏す民衆は
ガムを噛みながらひざまずいている。
猛攻撃の片隅で交渉人を埋める。
祈りを捧げた黄色いロボの手
それを見ながら涙する子猫。
そびえ立った山の上に海。
ヒラヒラと舞う巨人。
うずくまるカラス。