サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

エスペラント

英語で話す場合、英語を母国語で話す人が有利になる。
日本語で話す場合、日本人が有利になるのは明白だ。
お互い何を言っているか分からないせいで、
憎しみ合い、争いになることもある。
これらの問題に真正面から向き合った人物がいた。
ポーランドのルドヴィコ・ザメンホフは、
中立的な人工言語エスペラントを考案した。
1887年に発表されてから、爆発的な広がりは
見せないまでもエスペラントを使う人は
世界中で存在している。
著名なエスペランティストとしては宮沢賢治がいる。
ヤクルトはエスペラントでヨーグルトを意味する
ヤフルトから作られた造語という話も有名だ。
テクノロジーの進化で今後、言語というものが
どうなっていくかは未知数だが、
そういうアイデアを具現化し普及させた
ザメンホフの情熱は凄まじいものだったに違いない。