サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

埋没する色気

天才の内臓が機能し始める。
呼吸さえもクリエイティブ。
即興と量子力学は似ているよ。
劣化していく有様を
思い浮かべてメソメソしている
オタマジャクシを愛でる。
ライフスタイルのデザインより前に
人間存在への愛とそれに振り回されない
官能世界をクリアにしたい。
残像の一掃方法を教えてくれ。
なんでもアートにしてしまう術を応用して
なんでもコメディーにしてしまえ。
滲み出る体液を舐めていたら
ソフトタッチなギターが鳴り響く。
淫乱な禅を学んで
寒さと感情の関係性を完全に理解して
健康について囁くように話す
美しく老いるであろう黒髪の女の衣服を
順番に脱がしていく。
雲の上の存在、海の下の存在。
上昇への恐怖、下降への安堵。
制約を破壊すると四季旋律が聴こえる。
経営は火傷したまま。
全存在を認識した完全な麻痺状態を歌う
ダイナソージュニア。
色気と芸術。
哲学と色気。
選択と埋没。
女とはアレがついてない男
男とはアレがついている女だって
昔、ジョニーラモーンガールが言ってた。
狂気と色気と芸術は生き残り
清潔感は殺された。
その全てが感情の変移と繁殖に繋がって
最終的に幸福論となる。
霊的衝動による直感は
品位と狂気にまみれているから
枯れる街で泣く女を
濡れる哲学で濡らすのだ。