サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

指の官能性と唾液の中を泳ぐオタマジャクシ

テクノロジーと欲望の交差点で
信号無視をしたまま
狂人が実は最も常人であることを
私は悟った。
アカペラジャムセッションという
新しい音楽を始める前に
飲み過ぎアラートアプリの
ダウンロードをオススメする。
邪念と創造性についての相関性に
うすうす気づいてはいながら
本当は何も考えない方法を
私は知りたいと思っている。
いつだって欲望にまみれて
指の官能性でさえ振り払えずに
日々を過ごしている。
現代音楽で涙して気を紛らわしたら
雇用しない経営の研究をするんだ。
その次に「体調」と「芸術」に関して
咳き込みながら内省し始める。
我が国の神話への親和性の著しさに
安堵して私は神社へ参拝する。
ストックかフローか。
そのような激論の終着地点は
アンタはフローなあの子をストック出来るか?
という問いに行きつくことになるだろう。
情報システムはもう限界。
ナマケモノ動作に憧れた私は
家でナマケモノ訓練を行う。
手書きで何かを
書いているペンを持つ指を見て
極度の官能性を感じ唾液をかける。
唾液で濡れた衣服から官能性を
感じることに意識をシフトする。
いつものごとく本能の嵐が過ぎ去り
唾液の中を泳ぐオタマジャクシを見る。
その繰り返す狂気性に私は繰り返し涙する。