サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

遺伝子などなんのその

私は一卵性双生児の父である。
一卵性双生児は時代や人種に関係なく
統計的に1,000組の中で4組出現する。
一つの卵が2つに分かれる理由は
まだ分かっていないらしい。
一卵性双生児は謎に満ちているのだ。
数の子供を同時に出産することを
多胎出産と呼ぶが多胎は
単胎と比較してかなりリスクがあることも
当事者になって初めて知ったのだった。
卵が2つに分かれるということは
遺伝子は全く同じである。
顔がそっくりなのはそういう理由である。
そっくりであると言うことは
何かの手違いで
双子が入れ替わってしまったら
どうするのだ!!!という不安から
産まれてすぐに足首にちょっとした
色の違いをつけた紐のようなものをつけた。
しかし不思議なものである。
親は見ただけで全く別の顔に見えるので
ラックに逆に置いてしまったりすることは
あり得なかった。
現在は同じ服を着ていても
背中でどっちかわかるくらいである。
コレは一卵性双生児の親なら
あるあるネタだと思う。
そして最も興味深いものは性格の違いだ。
一卵性双生児に人生のどこかで
会ったことがある人がほとんどだと思うが
ご存知の通り性格も全く異なる。
遺伝子は同じだが全く異なるのだ。
遺伝子などなんのそのなのである。
人というものは、生命というものは
本当に興味深い。
人は一人一人それぞれ違うのである。
人には間違いなく特性が存在するのだ。
私は2人の個性を尊重しなければならない。
個性を最大限に伸ばしてあげることが
サルバドール・エビの使命である。
子供達よ。
超現実の世界へようこそ!!!
人生をおぱぱしよう!!!