サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

金太郎飴的芸術と費用対愛の世界を夢想する

金太郎飴的芸術と言えば
真っ先に思い浮かぶのは
ラモーンズであるが
豊富なラインナップの金太郎飴を
量産してやろうではないかと思うのである。
インターネットでDIY
結構ではないか。
インターネットを利用して
次のサグラダファミリアをつくろう。
頭脳を動かしながら手を動かすのが肝心で
その手法に則り次なる国連を構想する
交渉芸術に長けた人物がどこかで
ひっそりと呼吸をしているその音が
私には聞こえる。
ネガティブだとかポジティブだとかの
論争で私は途中からその議論を
ネジティブポガティブ論にすり替えることに
成功し混乱した現場は炎で後々
燃やされることになる。
費用対効果という寒々しい偽りの
生を放棄する延長行為の罵り合いの中で
私は費用対愛の世界を夢想し涙しているのだ。
それを見た凡人化した変態達は
私が費用対効果で涙していると思い込み
また混乱の世界に誘われることになる。
ゑびす様のおヒゲがそろそろ
重力に逆らおうとしている。
それを感じるのは私だけだ。
私は創造し続けた偉人の影を追い
ロウソクの炎を吹き消し
暗闇の中を全速力で駆け抜ける。