サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

どこと戦うのかっ

ちらっとぶらっとふわっと聞いた話だが
アメリカの某有名大学に企業から
研究員として出向いて1年間アメリカで
過ごした方に会ったがこう言っていた。
アメリカはある市場において新事業が
立ち上がりそれが盛り上がってくると
もちろん企業間の競争も行われるが
傾向として一歩引いてその市場には
深入りせず別の事業に参入していくという
マインドがあるそうである。
結果として供給サイドが熾烈な争いを
行わないので価格は高止まりし
需要サイドは少し高い価格で
モノやサービスを買わなければならないが
全体としては新事業という新しい価値が
次々と産み出される傾向にあると言う。
それに比べて我が国、日本は
競争原理が強く働き、
熾烈な戦いが起きる傾向にあるそうだ。
結果として良いモノやサービスが
比較的安く買えるようになるが
その中で戦った企業は疲弊し
戦った企業が市場から姿を消すことも
少なくないと言うことが伺える。
どちらが良い悪いとは一概には言えないが
どちらのやり方が柔軟かと言えば
アメリカのやり方だろう。
時代は間違いなく
アメリカ流のやり方に合っている方向へ
進んで行っている気がする。
仮に両立させることができたら
日本の勝利は見えてくるかもしれないが
そう簡単には変わって行かないだろう。
こう書いているとなぜか
日本、中国、インドの神がいる七福神
私の脳裏をよぎる。
東洋は東洋のやり方があるのだろう。
次の覇権を握るのは
中国かはたまたインドか。
それともアメリカのままか。
我が国ニッポンはどうなっていくのだろう。
私は人口1名のおぱぱ国から
0.1を下回る視力の片目だけを開けて
世界をチラ見するのだ。