サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

結実への道

アレは何年前だったろうか。
私はある事業を興すことを画策していた。
ティム・フェリスのThe 4-Hour Workweekを
読んで感化されたのだ。
その業界に関して国内外問わず
現状や今後の動向について調べた。
事業計画書のようなものも作った。
右も左もわからぬ中、知人に聞いてみたり
何やらしている内に時は過ぎていった。
その事業を興すには多額の資金が
必要なこと、自分の持ち合わせている
知識やスキルではどう進めていいか
よくわからないこと、その間に家庭も持ち
どう見てもリスクが高いと考えられる
この事業にアクセルを踏むことに
躊躇したこともありその事業は
計画したのみで終わったのだった。
そして私は経営的知識が自分に
まるでないこともその時自覚した。
そんなこんなしている時に
勤務先で全国の職人やメーカーを取材する
企画に携わることにもなった。
すでに100社くらいは見てきたのだろうか。
素晴らしいものづくりをしながら
窮境に陥っている全国の中小企業の現場を
目の当たりにしたのだった。
どうにかしてこれらの企業を良い方向に
もっていけないのかとも思った。
そんな中、私はふとしたきっかけで
中小企業診断士という存在を知り
いや存在は知っていたが
ソレにビンビンに反応しコレを
私が取らなくして誰が取るという思いで
時間を捻り出して学び
何とかかんとかソレになることができた。
現在は本業を続けながら中小企業支援という
活動が始まったところである。
何が言いたいのか。
今まで書いてきたことが有機的に結合し
後少しで結実するかもしれないのだ。
もちろん形は変形している。
だがそれでいい。
万物はぐにゃるものだ。
後一歩だ。
後一歩。
私は自分の信念を一旦ここで固め
これから起きることに集中せねばならない。
おぱぱ的集中力で第一関門を突破し
その後は信念を再びぐにゃらせる。
ぐにゃぐにゃの信念で突き進む!