サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

自己完結した世界

自己完結した世界から
遠く離れてしまっている。
いや、その核心にひっついているが
ひっついているだけになっている。
ああなんてことだ。
私は垂れ流す。
垂れ流すのだけはお上手のようだ。
文字の羅列をまき散らしている。
まき散らすのだけはお上手のようだ。
なぜ垂れ流し続ける。
なぜまき散らし続ける。
その先に自己完結した
世界があるからだろう。
自己完結された世界が
世界を飛び回るこの世界で
私は垂れ流しまき散らす。
その垂れ流しをまき散らしを
パッケージ化することが必要だ。
形にしてどこかでピリオドを
打つことが必要だ。
しかし私は垂れ流す。
まき散らし続ける。
それ以上の決心が必要なのだ。
別のアプローチが必要なのだ。
ティン化しなければなるまい。
便器マークならぬベンチマークたる
空気振動が聞こえた。
自己の中にいや外に?すでに存在している
ものをすくい取り私はパッケージ化する。
人は心地良さの低地に
水のように流れていく。
それだけではいかんのだ。
半歩先にススメ。
椅子に座り思考し半歩足を前に運ぶのだ。