サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

セレンディピティに宣戦布告したデジタルマーケティング

デジタルマーケティングが進化していくにつれ
一人一人にカスタマイズされたデジタル広告が
視界に入るような世界になっていくだろう。
テクノロジーにより確実なターゲティングが
なされ響く広告がそれぞれに届けられる。
どうだろうか。
そういう世界を想像してみてほしい。
広告の領域を超えた興味あることしか
飛び込んで来ない世界が
そこにはあるのだろうか。
私はそうは思わない。
人間とはそんな単純なものではない。
デジタルマーケティングはいわゆる
セレンディピティに対する宣戦布告である。
人工知能によるターゲティングは
人間の多様性の見える化であり
人間存在の根源的な問題に切り込むことを
意味しているのは言うまでもない。
デジタルマーケティングにより最初は
数字が上がるだろう。
コンバージョンはゴリ上がりである。
私も操られたかのようにワクワクするだろう。
しかし私は時間が経つにつれ
不快な、不愉快な、どぎつい、
エグみのある、矛盾した、神経を逆なでる、
広告を欲するようになるだろう。
テクノロジーはそこまで私を追えるのだろうか。
ナめるなよ。
偏執狂的批判的テクノロジー
達成しないのであれば私には
そのような無味乾燥の広告は不要である。
やめてくれ!!!
スーパーのチラシの方がまだ情緒がある。
期待しておるゾ!
テクノロジーテクニシャン!
セレンディピティを内包した
デジタールマ~ケティングをぶっぱなせ!