サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

有名人という概念が揺らいでいる

あるお方から面白い話を聞いた。
娘さんと東京に行った時の話で
娘さんはあまり芸能人が
歩いていたとしても知らないし
全く興味を示さないそうだ。
私もあんまり芸能人は詳しくはないが
田舎者なのでこの間
東京でラッシャー板前が何気なく
突っ立ているのを見て
ぬおおおぉとなり
ヨッシャーエッシャーラッシャー板前!と
叫ぶ自分を何とか抑えながらそのお姿を
見たのだった。
話を戻すがそんな娘さんが興奮して
飛びついた人がいたそうだ。
その方はティックトッカーだったらしい。
お前、芸能人には無反応でティックトッカーには
そんなに興奮するんかい!?となったらしい。
有名人という定義が揺らいでいるのだと思った。
ダリはこう言っていた。
サルバドール・ダリと聞いて私を画家と
知らない人間もいるだろう。
そんなことはどうでもいいのだと。
一方で何で俺を知らないのだと
ファンを殴ったというニュースが
あったような気もする。
サルバドール・ダリと聞けば
名前は聞いたことがあると
ほとんどの人が答えるだろう。
大物はそもそもスタンスが違うのかもしれない。
100年前は誰も知らない人はいない有名人が
仮にいたとしても現在の人は
全員知らないケースもあるだろう。
「有名」というものは何とも曖昧なものだ。