サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

矛盾の創造

矛盾を創造せよ。
芸術の泉に顔を突っ込んで
純粋芸術とエンターテイメントの境目を探す。
理系的芸術から文理玉砕を願い
芸術と心技体の問題もねじ込んで
文理芸体の玉砕と融合を試みる狂った男の
耳元で女は経済の闇を囁く。
仮説と直感を思うと
響く仮説と矛盾する直感のこれまた境目を
探しながら評論の死を見届ける。
浪費と創造を思うと
矛盾の創造にたどり着き、響く浪費とは
何かを考え始める。
純粋芸術仮説の元、エンターテイメントは
光る棒に集約されるだろう。
検索が過去のものとなり
めくられるページが未来になる。
物流はさらに概念だけが流れるようになり
我々を満足させようとするだろう。
ネットワークは最初から完結され
開拓するものでなくなるだろう。
バイスを待ち望むことなどなく
鳥が飛んでくるのを待つだろう。
一致団結してあることに
没頭するのもいいだろう。
偽りの嘘にまみれ休憩する時
心は穏やかでなくなり、
まさにそこで矛盾の自動的創造を
目の当たりにして工学的視界の世界が
地獄絵図のように感じられるだろう。
波立たない湖面を静寂の中で見る時
純粋芸術の外側の薄い皮を剥がす方法が
やっとわかる時がくるのだ。