サルバドール・エビ

超現実珍談集

死しても残る作品が他者の脳内で旅をする

作品とは。
芸術作品とは。
絵画、音楽、彫刻、小説、詩、映画。
色々なものがある。
それぞれ全く異なる表現である。
私は音楽をかじっているが
音楽が最も感情に直結しているという
自論を持っている。
かきむしる音楽に心を揺さぶられたり
音を聴き涙したことがある人は多いだろう。
絵画を見ていて涙が出てきたことは
私はひょっとしたら無いかもしれない。
相性の問題かもしれないし
涙することが全てでもない。
絵画を見て音像が浮かぶこともあれば
見たことがない世界が頭の中で
切り開かれることもある。
絵画の極めて優れた点は
瞬間的に認識できることだ。
脳内でイメージする時も一瞬である。
一方で音楽は時間芸術である。
脳内でイメージするというよりかは
再生されるものだ。
そう考えると
絵画は絵画で大変興味深い分野である。
先日、ダリ常設美術館を訪れたが
死しても残る作品として絵画は
強力な表現行為だなと思った。
物質の持つ力なのだろうか。
それと映画は総合芸術だと思う。
非常に遠回しな表現行為に感じるが
自由度や訴える力も強いとは思う。
どのような表現行為であれ作品を鑑賞し
己の世界観にフィードバックすることは
言うまでもなく重要なことである。
巨大な口を開けてクジラのように
作品を飲み込んでいきたいものだ。