サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

やばおさん

デスクに座りあることをしていたのだが
いつも定位置に置いてあるスマホ
そこにないのに気づいた。
え!?
さっきまで持っていたのに。
どこかに落としたか!?
そんなことを思いながら
スマホを探しに行った。
ない。
どこにもない。
さっきまで確かにあったはずだ。
ヤバイ。
もしかしてさっき外へ行った時
落としたか?
不安がよぎる。
これでは家に帰れないではないか。
どないしよ。
と思いながらある人と
電話での話が終わった。
そう。
私はスマホで電話をしていたのだ。
探していたスマホは耳にペタッと
ついていたわけだ。
なるほど!
それでは見つかりようがない。
そう来たか!と思った。
まさに超現実である。
あなたの探し物はまさに体にすでに
ペタッとくっついているわけである。
どこか遠方に行く必要などないのだ。
答えはそこにあるのである。
原子を味わうのだ。
中性子を味わうのだ。
電子を吸収するのだ。
やばおである。