サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

内田裕也の遺影がカール・ラガーフェルドに見えた。

Yuya, don't rest in peace!
涙を誘う素晴らしい謝辞であった。
内田裕也の遺影が
カール・ラガーフェルドに見えた。
つまりファッションはロックンロールである。
ロックンロール。
それは魔法の言葉である。
絶体絶命の窮地に立たされた時
発せられるその言葉は
ロックンロール。
自分を信じて欲しい時に
その思いを伝えるならば
ロックンロールと言えば済む。
ロックンロールは
一つの音楽の体系を超えた。
ロックンロールはアチチュードである。
ある意味パンクのそれである。
パンクの語呂のせいか
パンクがダダイズム的だからか
ロックンロールは市民権を得て
この時代まで生きている。
ロックンロールはどこへ行くのだ。
私も10代の時ロックンロールに
やられた口である。
ある意味懐古主義的でもあった。
しかしそのエネルギーは
圧倒する何かを持っている。
私はロックンロールを超現実の世界で
捻じ曲げなければならない。
まず初めにロックンロールを
ルーロンクッロに捻じ曲げる。
さらにビートを捻じ曲げ巨大な空間に
永遠に反響するリヴァーブをかける。
ロックンロールはやはり鳴り止まない!!
永遠に反響するロックンロールの中で
私は全ての色を取り込んだ服を着て
全関節をグニャグニャにして踊る。
R&Bパンクの真髄を背骨に感じて
新社会人のようにシャキッとした瞬間に
目の前にある巨大な球は爆発し
緑と紫のペンキをそこら中にぶちまける。
超現実の世界では
ロックンロールはワールドミュージック
同義になる宿命にあり私は群衆の前で
それを高らかに宣言することになるだろう。