サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

黄緑

眠りの世界へ入りそうな時
今まさに眠りの世界から抜け出そうとする時
脳内で黄緑が映写される。
あの黄緑色は何なのだ。
光が眩しい。
空全体が鮮やかな黄緑。
見事な黄緑のグラデーション。
あの黄緑を再現したい。
あの黄緑を再現できる色があれば
塗りたくりたい。
起きてもなお黄緑の残像が残っている。
あれは超現実。
朝焼けも夕焼けも赤い現実世界にも
黄緑の朝焼け夕焼けがあって欲しい。
青空を見て希望を感じるように
黄緑空を見て希望を感じたい。
なぜか私に黄緑が迫ってくる。
あの色はどこかの絵画に
塗りたくられているのか。
それを探しに行こう。
黄緑の世界では全てがスムーズだ。
難解さはほどかれて
イージーな理解の元
さらに高次元な知の海を泳ぐ。