サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

緊張感という醍醐味

日常で緊張することは大なり小なりあると思う。
なるべく緊張などしたくはないが
ある程度人間にとって必要なものでもある。
最高の緊張感を味わえるものとして
スポーツ観戦があると思う。
結果という唯一のゴールに向かって
人と人が競い合う時
例えば優勝争いをする時
そこには最高の緊張感がある。
たった一つのミスですべてが終わる。
フィギュアスケートなど良い例である。
その点芸術鑑賞というものは
緊張感とは別の次元で存在している。
音楽を聴いてて高揚はするが
緊張はしないだろう。
映画を観て緊迫するシーンはあれど
それがスポーツの緊張感を超えることは
なかなか難しいかもしれない。
最高の緊張感の中で人がその世界に没入し
通常の感覚ではない感覚に入り
最高のパフォーマンスを出す状態にあることを
「フロー状態」と呼ぶ。
チクセントミハイ氏が
このフロー状態の研究者の第一人者であるが
このフロー状態をスポーツだけでなく
芸術やはたまた経営などにも活かせないかを
考えていくのも一考であると思われる。