サルバドール・ヱビ

超現実珍談集

宇宙服を着た猿

フラフラになったフラフープを回し過ぎた
猿に宇宙服を着せて翻訳ロボットとの
コミュニケーションの練習を行う。
全員が火傷をすまいと
手を引いている状態の中で
発狂気味に笑いが止まらない人物の耳の形を
良く見てみると少しずつ巨大化しているようで
このまま放っておけばダンボになってしまうと
思ったので耳元で忠告しなければと思い
まずは拡声器を購入しようと密売人の影に
隠れている本物の商人を探しに行くことにした。
宇宙服を着こなした猿は
人間がマヌケであることに気付いたので
パソコンを起動した直後に火をつけて
そのまま噴水が吹き上がる水の中に
それを放り投げた。
魚が驚いてOSフィッシュを開発するとの
閣議決定がおりるのを待つが
弾劾裁判が審議中であり海の中で時を刻む
情報技術に思いを寄せる人魚の世界に
入り込むにはどうすればいいか
猿と魚で話し合う必要があるだろう。